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傘はおいてませんか? 麗美 (REIMY)
晴天に恵まれた5月の土曜日。
でも、これから梅雨シーズン。
風邪も流行っているので御注意を。
そんな本日、114回目の隠れた名曲は
麗美の「傘はおいてませんか?」。
この楽曲は1990年、12月にファンハウスから
発売されたシングル・ナンバー。
麗美というと個人的には
カルビーのエスニカンという
スナック歌詞のCMソングになっていた
「fa.ri.ra」という楽曲のサビの印象が強く
日本人とスペイン系フィリピン人の両親の
ダブルと言う風貌も相俟って
エキゾチックな印象を持っていた。
あとは♪メビメビメイビー♪が
耳に残る「メビウス・ストーリー」
などの風変わりな楽曲のイメージ。
ところが、このミディアム調の
「傘はおいてませんか」を
聴いてガラリと印象が変わった記憶が。
作詞、作曲は麗美本人が手がけており
アレンジは麗美と吉川忠英。
雨の音から始まるミディアム・ナンバー。
麗美の少しイングリッシュ訛りのある
良い意味で辿々しいヴォーカルが
メロディに乗って絶妙に心地良い。
眠りにつく前や夜のドライブには
絶対にフィットする
センチメンタルさを感じさせる
ロマンティックなナンバー。
麗美のつぶやくように唄うAメロも
ふわーっと広がり出す
サビの部分もすべてが調和した楽曲。
最初サラリと聴けてしまうが
ジワジワと胸に滲みて来て
何度も聴きたくなるタイプの楽曲だ。
麗美はデビュー時は松任谷夫妻が
プロデュースをしていたので
ヴォーカルも当初はユーミン風であった。
しかし夫妻の下を巣立ち海外に渡り
帰国して数年経過して発表したのがこの曲。
ヴォーカルも、デビュー当初の
透明感は、あれど品行方正すぎるものから
声に表情が溢れバリエーションを感じさせる。
本曲でも、なかなか日本人には出しづらい
鼻にかかりながらフワッと抜ける
聴いていて癖になる歌唱スタイルを披露。
♬〜花柄ぁ〜♬や、♬ストライプにぃわけたぁ〜♬
♬〜あらゆるぅ〜♬などの
単語単語の語尾にそれが顕著で、センスが光る。
振り返ると、恐ろしい事に、チャートには
数える程しかチャートインさせておらず
この素敵なナンバーも驚愕のTOP100圏外。…。
しかし!この楽曲を含む91年発売のアルバム
「夢はおいてませんか」がトータル性の在る
素敵なアルバムで、どこか宇宙も感じさせる
仕上がりになっているので、是非に聴いてみて戴きたし。
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