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長寿企業と経営理念の関係について教えて下さい。
http://www.100nen-keiei-no-kai.jp/members/R01/index.html
「伝統の継承と革新が企業の継続の車の両輪。
経営理念はその中の継承の部分だ。具体的な中身を見ると
『信用第一』『地域と社会に貢献する』『品質本位』『従業員を大切に』など、
企業として当たり前の、守らなければならないことばかりだ」
「ただ企業が大きくなって何万人もの従業員を抱えるようになると、
継承なんて言っていられなくなる。株主に対する責任がのしかかり、
経営トップが数年おきに交代すると理念がブレてくる。
だから本当は、長寿を目指すなら規模を拡大せず、
株式も公開するなと言いたい」
資本の本質は利潤獲得であり、規模には関係ないのでは?
「そうだろうか。欧米の企業は『ひともうけしたい』という目的で生まれた。
しかし日本の長寿企業は『従業員や社会のため』を思っている。
社是や社訓に『株主のため』とうたっている例はほとんどない。
むしろ、もうけようと無理をした企業がどこかで駄目になる。
これは資本の論理とは違う」
この仕事でもうけようなどと考える必要はない。
それよりもまず、技術を覚え、技術を磨くことだ。
横川電機
http://www.100nen-keiei-no-kai.jp/members/R50/index.html
2001 現在の東芝グループ経営理念は「人間尊重」「豊かな価値の創造」「社会への貢献」
http://www.100nen-keiei-no-kai.jp/members/R11/index.html
の三つ。90年に制定した。
これとは別に時代に応じたスローガンを掲げる。
-- 長い歴史の間、経営理念が不変だったわけではない。
高度経済成長期には「明日をつくる技術の東芝」、
現在は「人と、地球の、明日のために」。
精神的なより所となる不変の理念が必要とされる。
田中久重をルーツとし、重電機器や通信機を得意とした芝浦製作所。
エジソンと出会い、電球をはじめとする電気機器の国産化を誓った若き技術者・
藤岡市助が創業した東京電気。
提携関係にあった両社が1939年(昭14)に合併し、
初の総合電機メーカーである東京芝浦電気(現・東芝)が発足した。
久重の創業から138年間の歴史は、日本の電機産業の歩みそのものだ。
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